「俺は、今は愛姫ちゃんは、
悩む時期だと思う。」
「…悩む?」
「うん。
瞬に関しては、まだ想いを断ち切りきれてないし、
先輩を¨家族¨って思えるなら、
相当心を許してる証拠だし。」
「…そうか。」
¨悩む¨…
私の選択肢に、全くなかった。
そうか、悩み抜けばいいんだ。
「まだ、焦らなくていいと思うよ。
気長に、ゆっくり悩めばいい。
そして、また壁に当たったら、
俺や蒼先輩、芹花にだって今日みたいに相談すればいい。」
何だか、もやもやが晴れた気分。
「そうか、悩む、かぁ…」
「悩んで悩んで悩み倒した答えには
間違いなんてないって、
俺は思うよ。」
そういって笑った准くんは、
本当に素敵だった。