先輩は無言でココアをすすっている。
「私は、物心がついたときには、
多分もう瞬が好きだったんだと思います…。
けど瞬は、
幼稚園でも小学校でも中学校でも
…高校でだって
いつだって、
私の入れないみんなの中心にいて
私なんかとは比べものにならないくらい
可愛い女の子たちに囲まれてて…」
なにも言わない先輩が少し怖かったけど
一度吐き出してしまった想いは止まらなかった。
「なんか、いっぱい可愛い子が瞬のことを¨好き¨って言ってるのに、
私は可愛くないし、素直じゃないし
馬鹿だし恥ずかしがり屋だし…
しかも、私には¨幼なじみ¨っていう
漫画的には最高級の立ち位置なのに
周りより優位になんてなれたことはなくて
好きってばれないようにわざと可愛くない、偉そうな態度しか取れなくて…
ますます自分に自信がなくなって…」
自分でも思う
馬鹿みたい。
でも、どんなに不恰好でもいいの
これが、私が私なりに
瞬に精一杯恋した、不恰好な15年間。
泣け、私。
涙のぶんだけ
強くなってやる。
だから、今だけ
精一杯、泣けーーーー


