パニック☆ルーム



先輩は無言でココアをすすっている。


「私は、物心がついたときには、
多分もう瞬が好きだったんだと思います…。

けど瞬は、
幼稚園でも小学校でも中学校でも
…高校でだって

いつだって、
私の入れないみんなの中心にいて
私なんかとは比べものにならないくらい
可愛い女の子たちに囲まれてて…」

なにも言わない先輩が少し怖かったけど
一度吐き出してしまった想いは止まらなかった。

「なんか、いっぱい可愛い子が瞬のことを¨好き¨って言ってるのに、

私は可愛くないし、素直じゃないし
馬鹿だし恥ずかしがり屋だし…

しかも、私には¨幼なじみ¨っていう
漫画的には最高級の立ち位置なのに
周りより優位になんてなれたことはなくて

好きってばれないようにわざと可愛くない、偉そうな態度しか取れなくて…

ますます自分に自信がなくなって…」


自分でも思う


馬鹿みたい。


でも、どんなに不恰好でもいいの


これが、私が私なりに
瞬に精一杯恋した、不恰好な15年間。


泣け、私。


涙のぶんだけ


強くなってやる。


だから、今だけ


精一杯、泣けーーーー