「ま、とりあえず入りなよ。」
「ヤです。」
「なんで?
自分の部屋だし。」
ずるずる引きずられての初入室。
(それってどーなの。)
「…わぁ!!」
部屋は、思ったよりずっと広くて、
白いアンティーク調の家具で
まとめられていた。
さすが私立…!!
寮っていったら、
もっとワンルームみたいなの
想像してたんだけど
もしかして1人1部屋ある…!?
「愛姫ちゃん。」
びくッ。
「気に入った?」
…この佐久間とかいう男も
よく知らないし。
正直顔はかなりかっこいいんだけど…
てゆうかやっぱり、
こんな怪しい人と2人っきりって
危なくない!?
だいたいねぇ、
イケメンは手が早いっていうのは、
世間一般の常識だよ。
この前読んだ野いちごの小説だって、
かっこいい男の子が(以下略)
「愛姫ちゃん?」
もう一度声をかけられた。