「201、201っと…」


芹花と廊下を歩く。


部屋は、二階の端っこ。


「着いた、ここだぁ!!
じゃね、芹花!!」


「うん!!
…色々がんばってね、愛姫!!」


「…?
うん、がんばる!!」


な、何かよくわかんなかったけど…


とりあえずドアノブに手をかける。


がちゃりと音を立てて、
ドアは開いた。


すぐさま頭を下げながら声を張った。


「あ…あのッ!!
私、如月愛姫と言います!!
一年間よろ…」


「あ~やっと来た、
君が今年のハズレ?」


「…は?」


"ハズレ"?


なにそれ。


てゆーかちょっと待て。


この声質…


まさか。


ばっと頭を上げた。


「ようこそ、サッカー部へ。」


バタン。


とりあえずドア閉めた。


何で


私の部屋に


男がいるの?