先に帰ってくれって言われたけど、待ってていいかな…
1人、校門に立って真琴を待つ
空は薄い赤色に染まっている
「まだかな、真琴…」
「魅羅…」
「あ…」
待ってから約20分後に真琴は来た
「…先帰っててって言ったのに…」
「いいでしょ、別に!」
「まぁ、いいけど…?」
クスクスと笑う真琴は何だか元気がなかった
真琴が告白された後はいつも元気がない
最初は何でかわからなかった
けど最近になってフった罪悪感などで一杯なんだと気づいた
「帰るか」
「うん…」
いつもは元気でずっと喋りかけてくるのに、こういう時は無言…
気まずくなるから早く帰れって言ったのかな…
沈黙の中、帰り道を歩いていく



