「平野も早く告んねぇとまた誰かに取られちまうぞっ!」
「なっ…!」
男子はニシシと笑いながら行ってしまった
何であいつには気づかれてるんだろ…
…私はまだ真琴に自分の気持ちを伝えない
というか、伝えられない…
今の関係が崩れるのが恐いから…
「魅羅…」
「あ、おかえり真琴!」
危ない危ない…
「魅羅、今日は先に帰って…」
「え、何で?」
私と真琴は行きはバラバラでも帰りは一緒なのだ
「ちょっとね…」
「ふーん…」
やっぱり告白か…
「わかった」
「ごめんな…」
そう言って席にすわり、一時間目が始まった
告白…ね…
胸がチクっと痛んだ



