「…ほら、あんな奴の事は放っておいてさっさと席もどれ」


「はぁ…」



席に戻ろうとすると、珍しく瑠樹が自分から起きてた。



…こいつはいつもと変わらない。


それがたまらなくイヤだ。



…私は、こいつが海牙の走っていった方向をずっと見ていた事なんて、気付かなかった。