あの時みたいな王子様的な優しさはない…



何かちょっぴり不安になる私だった。



「ほら、とっとと出てけ」


「はいよー…じゃ、茜」


「うん、じゃあね」




ふぅ、これで戻れる…



…って、今、私の事…



「…お前っていつから晋夜に呼び捨てされるようになったの」



私が聞きたい。

というか今日初めて海牙とちゃんとしゃべれた…
何なんだったんだ、さっきまでのあのテンパりは…