でも今考えると、絶っ対起きない。あたしが。 約束の時間は7時。それまでに準備やらなんやらしなきゃいけない。 それに…唯兎たちに勘づかれるのだけは避けたい。 だったら、やっぱ寝ない方が賢明か……。 『ダメ。唯、寝たら起きないし』 「…それは馨だろ。さっきは眠いって言ってたクセに」 『さっきはさっき。』 この際寝てもらった方が帰りやすい…? でもそんな事したら絶対怒る。 ……はぁ。疲れる。 「よくわかんねぇな…」 『ん?』 スルリ、と離された腕。 不思議に思って、唯兎を見上げた。