『あたしも筋トレやる』 「はっ?何言ってんの馨」 『筋肉つけたい』 「ダメダメ!馨はこのまんまじゃないと」 『何で?あたし筋肉ないんだよ』 そういうと腰当たりをぎゅっとして、自分の方に引き寄せる。 「女の子が筋肉質ってどーよ?お前…」 『うん?いいんじゃない?程よく筋肉があっても』 「(…ちょっとズレてる…)」 複雑そうな表情をする唯兎にあたしはハテナを飛ばした。 雑誌をテーブルに置いて大きな欠伸を溢す。 今日で欠伸は何回目…? 「そんなに眠いのか〜?」 『唯が温かいからね』