「お帰り馨〜」 「すごい…荷物だね?」 視線はあたしの周りに散りばめられた無残な紙袋に向けられている。 別に買い物して帰って来たわけじゃないからな。 “意外だ”って顔してあたしを見てんじゃねーよ。シバくぞ。 「馨…ドコ行ってたの?」 『………はぁ』 あたしの口から出るのは溜め息ばかり…。 よく見ろ。紙袋全部統一されてんじゃねーか。って悪態付いても、話さなきゃいけない事に変わりはない。 『……幹部、全員居るか?』 「へっ?ああ、うん。居るよ」