朱雀の中でも怒らせたら怖い人No.1 達哉に逆らえる奴はあたしくらいだ。 「その紙袋、何?」 あたしの前にヤンキー座りして紙袋を指差す。 『さぁな』 「見ていい?」 『ダメ』 「何でだよっ」 紙袋に手を伸ばそうとする達哉の手を叩いた。 「いてぇな」 『さっさと仕事に戻れや。暇人か、てめぇは』 「いいだろ?忙しくて見舞いも集会も行けねぇんだからよ」 せめて集会は土曜にしてくんね?、という達哉に溜め息をついた。 『そういうのは唯兎に言えよ…』