赤い狼と黒い兎Ⅱ




こいつ……!!




『アイツらは関係ねぇだろ!!』

「2択ですよ。朱雀と瑠宇くんに手伝ってもらうか、いつものメンバープラス亜稀羅くんとやるか…」




口の端を吊り上げ、ニヒルに笑う野田。


その顔面…ぐちゃぐちゃにしてやりてぇ…ッ


あたしが決められないような選択肢ばっか持って来やがって…!!




「どうしますか?」

『………拒否権は、』

「ありませんね」

『〜〜っ、チッ』




ポケットに入れてある方の拳をぎゅっと握り締め、再び舌打ちをした。




『………分かったよ。やりゃあいいんだろ?やりゃあ』

「ええ。そう言ってくれると思ってました」