赤い狼と黒い兎Ⅱ




『ちょ、待て待て待て!おかしいだろ!?』

「何がですか?」

『俺だけじゃねぇのか!?アイツらにもやらせんのかよ!?』




興奮して、椅子からガタッと立ち上がり机に手を置く。




「はい。あなた1人だけじゃさすがに重荷でしょう」

『いやいや!アイツらに押し付ける方がよっぽど重荷だ!特に亜稀羅なんか……っ』

「身内だから、ですか?」

『………』




ああ、そうだよ。身内だからこそ、心配なんだよ。


組になんか行ったら、ナイフだけじゃ済まねぇ…。銃だって出てくんだぞ?


メンバーもそうだけど、そんな危ねぇ場所に行かせられるか。