『ちょ、待て待て待て!おかしいだろ!?』
「何がですか?」
『俺だけじゃねぇのか!?アイツらにもやらせんのかよ!?』
興奮して、椅子からガタッと立ち上がり机に手を置く。
「はい。あなた1人だけじゃさすがに重荷でしょう」
『いやいや!アイツらに押し付ける方がよっぽど重荷だ!特に亜稀羅なんか……っ』
「身内だから、ですか?」
『………』
ああ、そうだよ。身内だからこそ、心配なんだよ。
組になんか行ったら、ナイフだけじゃ済まねぇ…。銃だって出てくんだぞ?
メンバーもそうだけど、そんな危ねぇ場所に行かせられるか。

