赤い狼と黒い兎Ⅱ




「あなたにわざわざ来て頂いたのは、電話でもお話した通り。狂った族や組、組織を潰して欲しいからです」




じっとあたしを見詰めて話し出す野田。


…嘘、じゃなさそうだな。




「以前のような“殺し”等はもうしません。…それと余談ですが、その時の本部長はお辞めになりました」

『へぇ……』




あたしたちに“殺し”をさせていた張本人の本部長。


その時からあたしは狂ってたから、別に“殺し”に抵抗があったわけじゃない。


でも…、メンバーにしたら辛かった…かもな。




「君たちには謝っても謝りきれない。私は知っていながら何も出来なかった…」