『……もしもし』 《―――もしもし?“黒狼”さんですか?》 はっ?…急になんだ、こいつ…。 でも、どっかで聞いた事あるような声……。 『……誰だてめぇ』 《おや。これは失礼!名乗り遅れました》 声からして男、それにオッサンだな多分。 《○○警察取締役課長の、野田と申します。以後お見知りおきを……》 ……け、警察ー!?しかも“野田”って…!! 『て、てめぇ……』 《おや?思い出してもらえましたかな?黒狼…いえ。有栖川馨さん?》 電話越しに、ニヤリと笑ったのが分かった。