赤い狼と黒い兎Ⅱ




「やっぱ馨サンが復活してくれてよかったッス!」

『はぁ?何でだよ』




みんながみんな、口を揃えてあたしの復活に喜ぶ。


中には本気で泣く奴まで居たけど。それにはさすがのあたしもビックリだ。


そんな雑談をしながら、気づけばもう7時半。


楽しい時間は過ぎるのが早いな…。


辺りを見渡せば、酔いながら談笑してる奴。酔い潰れて床やテーブルの上で寝てる奴。


逆に酔っていない奴。さまざまだった。少し気分転換に外にでも行くかな…。


あたしは気配を消して倉庫の外に向かった。