倉庫から出て、唯兎を探してキョロキョロとする。 少し、肌寒い。 『(唯兎、どこだー…?)』 ポケットに手を突っ込んでぼーっと歩いていると、防波堤のところに座っている人がいる。 ……拗ねてんのか、あれ。 『おにーさん、こんなところでヤケ酒ですかー?』 「……馨」 ……ちょっとくらい驚いてくれてもいいんじゃない? ふん、と鼻であしらってから防波堤に頬杖をついてもたれた。 「ヤケ酒じゃないけど」 『今それ言うか』 言うのが遅いっ!さっきそれ言ってくれればよかったのに。