赤い狼と黒い兎Ⅱ




―――宴会当日。


もう言うまでもなく、朝からそれは行われ今や酔って倒れる人が続出している。


介抱してやってるのはあたしなのに…!!




「馨さ~ん、一緒に飲みましょーよ~」

『嫌だ。酔っ払いはお断り』




肩にかけられた腕を払って、あたしは幹部部屋の前に置いてあるソファーに座った。


…たく。酒の力借りやがって…。あたしは人形じゃねーっての!




『はぁ……』

「お、馨サマはお疲れモードですかぁ~?」




そう言ってやって来たのは龍希で、片手には缶ビールが握られている。




『……酔ってんの?』

「まぁ、若干っ?今日は酔いが早くてなぁ~」

『酔っ払いはよそへ行ってくださーい』

「つれねぇなぁ?一緒に飲もうぜ?」

『嫌だね!あたしはここで大人しく…っ』

「そんな事言わずにほら飲め~!」




半ば無理矢理口の中に入れられたビール。


……こんのっ、