「…馨がmoonの総長をやってる限り、怪我が絶えないと思う」
『うん…?』
「でも、それでも馨とずっと一緒に居たい。だから、もっと頼って。1人で抱え込まずに、俺に言って?」
面と向かってそう言われて少し言葉に詰まったけれど、小さく口角を上げて笑った。
『ありがとう…。今まであたしのワガママに付き合ってくれて。そう言ってくれて。でもね、もう…危ない事はしないよ?』
「…え?」
目を細めて笑うと唯兎は驚いたように目をぱちくりとさせていた。
あたしはもう危険な事はしない。つまり…、今度こそ本当にmoonを抜ける。
「それって……マジで言ってる?」
『うん。乱鬼との抗争が終わったら辞めようって思ってたから』
にこりと笑って自分の右手を見つめる。
もうそろそろ黒狼が居るのも潮時じゃん?新しい子達に任せるのも、良いかなって。
「それ…メンバーには言ったの?」
『言ったよ?そしたら一緒に抜けるってさ。あ、双子は残らせるけど』

