倉庫につき、各々傷の手当をしていた。傷と言ってもかすり傷程度のものばかり。




「やー!!終わったな!」

「だなー!!これで静かになるって思ったらちょっと寂しいなぁ……」

「「喧嘩出来なくなるのはなぁ……」」




上から麻友美、春架、双子がそう言っていた。


…平和がどれだけ良いかわかってないなぁ。静かになっていいじゃんか。




「馨!終わった記念に走る!?」




興奮したように聞いてくる麻友美にあたしは苦笑いをした。


ほんと…走ることと喧嘩のことしか考えてねぇんだから……。




『みんなが帰って来たら、な』

「あ……」




ふっと小さく笑って言うと、麻友美は悲しそうな表情をした。


そんな麻友美の頭を撫で、あたしは幹部部屋へ向かう。