赤い狼と黒い兎Ⅱ





「てっめぇ……」

『そんな幼稚な事考えてる辺り、バカなんだよ』




どいつもこいつも同じこと言って、同じことやりやがって。やる事がいつも一緒でつまんねぇだろ!


…でも、今回の方が被害は多いけどな。





『…俺らに勝てるワケねぇだろ』

「それはどうですかね」




突然、右からそんな声が聞こえてしまった、と思った時にはもうナイフが振り上げられていた。




『(やばい、避けられない…!)』




すると、目の前にいたそいつは女の付近まで蹴り飛ばされて気絶した。




『……唯兎』




副総長を蹴り飛ばしたのは、唯兎で。…なんでかひどく安心した。


…右眼が視えないから反応出来なかった。


そんな自分に、嫌気がさすけれど今はそれどころじゃない。