ギロッと総長を睨むと、そいつは胸ポケットからバタフライナイフを取り出し笑った。
「…さすがのお前でも、ナイフには勝てねぇだろ?」
『……勝つ自信しかねぇけど?』
同じようにニヤリと笑うと、総長は面白くなさそうに無表情になり後ろに居る女を横目で盗み見た。
「…ま、お前の目的は俺じゃなくてこいつだろ?」
そう言って女の肩を寄せるそいつ。女も女で、そいつに凭れかかるようにして抱きついていた。
『……なんのことだ?』
「しらばっくれんなって!大体、予想はついてんだろ?…瑠衣の妹さんよぉ」
そいつの口からその言葉が出てきたことに驚いていると、横にいたハズの副総長がいつの間にかあたしの目の前にいた。
「反応、遅いですね」
『っ!』
ビュンッと向かってきたナイフをなんとか避けたが、反応が少し遅れたせいでフードの端が少しだけ切れてしまった。
オマケにフードまで取れたし。

