赤い狼と黒い兎Ⅱ




「ああ…アルバム……」

「それより、よく俺らの居場所判ったな?」




曜さんが懐からタバコを取り出して、ジッポで火を点けた。




『調べたら出てきたんで』

「うわぁ、そんな軽々しく…。歩南が俺らの事隠してたのにか」

『それにしては簡単に出てきましたけど?』




隠しているのか、探して欲しいのかよく判らない情報の操作をしていた。


まぁ、その辺はどうでもよくて。




『アルバム、ここにありますよね?』

「……ま、元々そういう約束だしな」




歩南さんがそう呟くと曜さんに目配りをして、曜さんは部屋の奥へ行った。




「にしても気付くのおせーよ馨」

『……誰もアルバムが消えるなんて思わないじゃないですか』

「まっ、それもそうか。保管庫に入れてあったもんな」




ニカッと歯を見せて笑う要さんに、あたしは苦笑いを見せた。




「ほれ、お目当てのもん」




そう言って渡されたのは少し分厚い、真っ赤なアルバムだった。