「ああ…アルバム……」
「それより、よく俺らの居場所判ったな?」
曜さんが懐からタバコを取り出して、ジッポで火を点けた。
『調べたら出てきたんで』
「うわぁ、そんな軽々しく…。歩南が俺らの事隠してたのにか」
『それにしては簡単に出てきましたけど?』
隠しているのか、探して欲しいのかよく判らない情報の操作をしていた。
まぁ、その辺はどうでもよくて。
『アルバム、ここにありますよね?』
「……ま、元々そういう約束だしな」
歩南さんがそう呟くと曜さんに目配りをして、曜さんは部屋の奥へ行った。
「にしても気付くのおせーよ馨」
『……誰もアルバムが消えるなんて思わないじゃないですか』
「まっ、それもそうか。保管庫に入れてあったもんな」
ニカッと歯を見せて笑う要さんに、あたしは苦笑いを見せた。
「ほれ、お目当てのもん」
そう言って渡されたのは少し分厚い、真っ赤なアルバムだった。

