「…で、何が知りたいの?俺もそこまで詳しく知ってるワケじゃないからね」
『分かる範囲でいいんです。…まずあたしが調べて判った事を聞いてくれますか?』
「ん、いいよ」
『違ったら違うって言ってください』
真剣な顔で頷く歩南さん。
あたしは深く息を吸って、ゆっくりと口を開いた。
『嶽と付き合ってた女の名前は“山崎 かすみ”嶽と瑠宇、瑠衣とおんなじ学校に通っていて、3人とは同い年』
「うん」
『先に近寄って来たのも告白したのも全て山崎 かすみから。それから付き合うようになった』
「うん」
『でも、その時からもう付き合ってたんですよね?…“乱鬼”の総長と』
歩南さんをじっと見つめていると、左右にいる2人が声を上げた。
「ちょっ…ちょっと待った!乱鬼って…」
「乱鬼って今、全国No.3…だよね…?」
困惑する2人の声に、歩南さんは眉をハの字にさせて苦笑いを見せた。
「そうだね。実力も人数もそれなりにある、乱鬼だよ。凄いな、馨は。…絶対敵に回したくない人No.1だね」
『……全部事実なんですね』
あたしが少し眉を吊り上げると、歩南さんは軽く笑って「全て合ってるよ」と言った。

