赤い狼と黒い兎Ⅱ




『さすが歩南さん』

「…で、答えた分の報酬って?」




ニコリと笑ってテーブルに手をつくと、あたしの顎を掴んで持ち上げた。




「もしかして、馨がナニかしてくれるの?」

『!』




ニコニコと笑う歩南さんに冷めた視線を送って手を払った。


……隣で唯兎が固まってるし。




『…彼女さんに絞め殺されますよ』

「ちぇー」




これでも彼女持ちの彼があたしに何かしようものなら、彼女にあたしが絞め殺される。


多分左右のやつらも黙ってない。




『歩南さんが今ほしいものをあげますよ』

「俺が今ほしいもの?……んー、高価だよ?」

『じゃ、あたしの言うことにすべて答えて下さいね』




そう言うと歩南さんは苦笑いをこぼして、座り直した。




「曜や要は?」

『あの2人にもあげるんで、大丈夫です』

「……相変わらずしっかりしてるねぇ…」




テーブルに頬杖をついてやるせないため息をつく歩南さん。


しっかりしてるのは歩南さんの方じゃない。あたしはただ、知りたい事を調べてるだけ。