『さすが歩南さん』
「…で、答えた分の報酬って?」
ニコリと笑ってテーブルに手をつくと、あたしの顎を掴んで持ち上げた。
「もしかして、馨がナニかしてくれるの?」
『!』
ニコニコと笑う歩南さんに冷めた視線を送って手を払った。
……隣で唯兎が固まってるし。
『…彼女さんに絞め殺されますよ』
「ちぇー」
これでも彼女持ちの彼があたしに何かしようものなら、彼女にあたしが絞め殺される。
多分左右のやつらも黙ってない。
『歩南さんが今ほしいものをあげますよ』
「俺が今ほしいもの?……んー、高価だよ?」
『じゃ、あたしの言うことにすべて答えて下さいね』
そう言うと歩南さんは苦笑いをこぼして、座り直した。
「曜や要は?」
『あの2人にもあげるんで、大丈夫です』
「……相変わらずしっかりしてるねぇ…」
テーブルに頬杖をついてやるせないため息をつく歩南さん。
しっかりしてるのは歩南さんの方じゃない。あたしはただ、知りたい事を調べてるだけ。

