―――…バイクを飛ばして、やって来たのは隣町。
ある程度の情報を探れば居場所もわかって、何をしているのかも出てきた。3人共、一緒に居るみたいだし。
「馨、こんなとこまで来て何するの?」
「つーか、何でアルバムがそこまで必要なんだ?」
後ろでごちゃごちゃ言ってる男共は放っておいて、バイクから降りた。
あたし達が今居るところは古びたボロアパートの前。まぁ、確かに何でここに来る意味があるんだってところだけどね。
『アルバムは元から持ち出し禁止なので』
「それにしたって…なあ?」
「まぁ…ここまで来る意味ないよね」
あーもう。ごちゃごちゃうるさい。そういう意味を込めて横目で睨めば2人はぐっと口を噤んだ。
カンカン…と階段を登る音が響きわたる。
…こんなとこに本当に人が住んでるのか?全然人の気配がしないんだけど…。
『(2階の一番奥…だっけ)』
階段を登りきり、左へ曲がって奥の部屋を目指す。
…すると、カチャンと鍵の開く音が聞こえ手前で立ち止まった。
「馨…?」
急に立ち止まったあたしを、2人は不思議に思い声を掛けてくる。
ガチャッと壊れかけた音を立ててゆっくりと開く扉。

