「あれあれ?お話もう終わっちゃったカンジ?」

「たった今、タイミング良くね」

「それ良くねーじゃん!」




あちゃー、と頭を掻く春架に麻友美は邪魔そうに眉間にシワを寄せていた。




「入るならとっとと入れバカ」

「いてっ!?」




ゲシッ、とケツを蹴られた春架は顔面からソファーにダイブ。




「てめっ、蹴る事ねぇだろ!」

「馨、何の話してたの?」

「ムシかてめぇ!」




……相変わらず騒ぞうしいな。




「そう言えばさ!馨チャン!」

『……なんだよ』




興奮気味の深子だけど、その眉間にはシワが寄っている。




「もうすぐテストらしい!」

「倉庫行ったらみんなベンキョーしてやがった!!」

「「あっ!テスト!!」」




龍希と向日葵は顔面蒼白で、唯兎と郁、朔弥は何でもない顔をしていた。


琉樹もね。




『……で、何だ?』

「「ベンキョー教えてください!!」」

『やだ。面倒くさい。自分達でやれ』

「「えーーーー!!!」」




双子は左右にいた唯兎と亜稀羅を押し退けて、抱きついて来た。


…後で怒られても知らねーぞ。