倉庫に戻るとほとんど片付いていてあとはゴミ出しに行くだけだった。
…あの短時間でここまで片付くとはな。やれば出来るんじゃん、と思ったり。
「あっ、遅ーい!さてはサボってたな!?」
「…馨ー、こいつ殴っていいかな〜?」
本気で殴ろうと右手に拳を作る麻友美に溜め息を吐き、肩に手を置いた。
『…一応、やめろ』
「一応!?」
「しょうがないなぁ。馨が言うんだから今回だけはやめてあげるー」
ニッコリと笑う麻友美に頬が引き攣り、やっぱり敵に回すと厄介な奴だと思った。
「でも次は無いから。…流石の春架もあたしには勝てないし…?」
ニヤリと口角を上げるその姿にみんなが息をのんだ。
…最近喧嘩してないから鬱憤溜まってんのか?こいつ…。
「…本気になれば勝てるし?」
「それ強がりって言うんだよー。実際勝った試し無いじゃん?」
「なんなら今やってもいいけど…?」
不穏な空気が漂い始め、周りの奴らもおどおどと戸惑っている。
…はぁ。面倒くさいなもう…。

