「……ねぇ」
『んー?』
“よいしょ”とゴミ袋を持ち直し、再び前を見据えた。
「初代達の言葉、意味深だったよね?」
『……そうかな。あたしはいつも通りに聞こえたよ』
「嘘つかなくていいよ。分かってんだから」
───…本当、コイツには適わない。
いつも見透かされてる。人の心が読める。エスパー麻友美だ。
…なんてな。
「確かにあたし達のやってる事は、端から見れば偽善者で憎まれる存在」
『…そうだな』
「でもそれが悪い事だなんて誰も思わない。寧ろ感謝されるような立場でしょ?」
『……』
「この頃治安が良くなったって、いろいろ噂になってるよ。それもあたしらが徘徊してるからでしょ?」
そうだね、端から見れば、ね…。
でも、あたし達は警察に言われて動いてるんだよ。
“自主的”ではなく“強制的”に。
嫌だ。と一言言えばやる事はなかった。…でもアイツは卑怯だから、あたしの大切なものまで染めようとした。
現に、亜稀羅がもう染まってしまった。
本当はみんなにやらせるのは嫌だった。亜稀羅なんて以ての外だった。
それでもやらせてしまったのは…───
「──馨?怖い顔してどした?」
麻友美にそう言われてハッとなった。考え事に思考が沈んでた。
『いや、何でも無いよ。』
「ふぅん?しっかしさぁ……」
いつの間にか着いていたゴミ捨て場にゴミを捨て、ふぅ…とその場に腰掛けた。

