赤い狼と黒い兎Ⅱ



幹部部屋から出た瞬間、何故か当たりがシーンとした。


え……何でだ?どっか変??



「さっすが馨」

「「かおちゃん、カッコ良すぎ~!」」

「なんか…その辺に居る男よりカッコいい(笑)」



それで何故固まるのか不思議なんだが…。まぁいいか。



「馨、男みたい」

『ありがとー』

「いやぁ、褒めてない」

『あたしにとっちゃ褒め言葉。あ、なんなら男口調でいこうか?』



なんて不敵に笑ったら、moonのメンバーは大賛成。朱雀のメンバーは半分賛成。半分反対。


でもある意味、賛成の派の方が多いな。



「馨は普段からそんな感じだもんねー」

「とりあえず、バイク物色!」



切り替えはや…。


何て言う自分もバイクを物色中。



『最近バイク買った奴、どんだけ居るの?』



新しい方が何かとやりやすいし、ちょっと実験台みたいになっちゃうけどいいか。



「ハイ!俺最近新しく買い替えました!」

「俺も!」



なんてどんどん手が上がる。


ほうほう…。とりあえずバイク見せて貰おうかなー。