『もしもし』 《お疲れ様でした。おかげで繁華街は静かになりましたよ》 『あーそうですか。で、まだあんの?』 家についてリビングに入ると、久しぶりに瑠宇がいた。 「お帰り」 「ただいまー」 瑠宇に軽く手を振って自室に向かう。 《ええ。今度は性犯罪じゃありません》 『…族か』 《はい》 黒いコートを脱ぎ捨て、仮面を外してテーブルに置いた。 《まぁ、多少性犯罪は混ざってくるんですが》 『ハイハイ。…で?それはどんな内容なワケ?』