『どうした?』

「あの…あのッ狼鬼さん…ですよねっ?」




…こんな女の子にも知れ渡ってんのか?


すげぇな…情報網…。




『あぁ…』

「お願いしますっ!助けて下さいっ!!」




……はっ?




「あそこの…路地裏…にッ、私の友達が……ッ」




ついに女の子は泣き出して、崩れ落ちるところをなんとか支えた。




『……分かった。ここにいて、って言いたいが…あんたも友達みたいになりたくねぇだろ?俺と一緒にいろ』

「はっ…はいっ」




…はぁ。正義感の強い女の子か?