心配そうな顔をする亜稀羅に笑いかけ、総長部屋の扉を開けた。 唯兎の話は大方想像が付いてる。 …いくら声を低くしたって、あれがあたしだって分かるだろう。 『ま…座りなよ?』 「……」 そう促すと少しだけ距離をとって隣に座る。 ……分かりやすいなぁ? 『聞きたい事あるんなら聞きなよ。…分かったんならね』 「…っ。昨日の…あれは、お前らか…?」 やっぱり…バレてたか…。 『そうだよ。それに気付いたの、唯兎だけ?』 「いや…。ヒマと、若干朔弥が…」