オッサンに顔を背向けて、口の端を吊り上げて周りを見渡した。 『また1匹捕まえたぜ?』 《分かりました。今すぐ向かいます》 『ああ。頼む、わ……』 あたしはある一点をジッと見つめた。 そこによく見知った顔触れが、こちらに向かって歩いていて…。 「クロ?」 あたしの異変に気が付いたメンバーが、視線を辿る。 「あいつら…ッ」 「まだ切り上げるには早ぇよ?」 「クロ…どうする?」 金縛りにあったように、身動きが出来なかった。 …まさか、こんなに早く出くわすとはね…。