お前…幹部部屋で寝てんじゃなかったのか!? …いや。春架は“部屋”とだけ言ってた気が…。 《馨さん…?》 ケータイから野田の声が聞こえ、溜め息をついてベッドに腰を下ろした。 …別に亜稀羅なら聞かれても問題ないけどね。 『ああ…悪い。なんだ?』 《はい。今日の仕事なんですが……》 やっぱその話か……。 テーブルに置いてあった亜稀羅のタバコを手に取り、1本抜いた。 《少々問題が起きましてね…》 『あ…?問題?』 ジッ…、とライターを付けタバコに近付ける。