赤い狼と黒い兎Ⅱ




「単純だなぁ?お前ら」

「馨から教わるなんて…。山あり谷あり鬼ありだな…」




……おい?鬼ありってなんだてめぇ。




「そーだ…。ヒマ、お前も馨に教えてもらえや」

「えっ!?」




目を擦りながらそんな事を提案する唯兎。


そしてヒマは期待した顔であたしを見る。


……マジか。




「馨、ヒマの面倒見てくんね…?」

『………はぁ』




そんな…ニッコリした笑顔見せられたら…ねぇ?


断れないし……。つーか、3人も教えんのか…。きつ……。