「なっ…」 『くだらねぇ事してっから、天罰だぜ…?』 ニヤリ、と口角を上げて笑い飛び蹴りをお見舞いした。 …こんだけでやられるとは…弱いな。 「あッ、あの!」 『ん?』 後ろに顔を向けると、女の子が少しはだけた服を直しながらあたしを見ていた。 「助けてくれてありがとうございました…っ!」 『ああ…。別に礼言われる義理はねぇから。これ、俺の仕事だし』 「へ…?」 女はキョトンとした顔で首を傾げた。 ……かわいいなぁ。 『もう夜出歩くんじゃねーぞ?また怖い目見るぜ』