〔七瀬さんがこれを開いたって事は僕が鈴木純哉じゃなくて鈴村孝弘になったんだ


もうちょっとロマンチックなバレかたをしたかったな


間抜けだよね枕のしたからとかでも鈴村でホントの事を書くよ〕



私は相変わらずキレイででも親しみのある字だなぁと思いながら読み進めた


〔このノートを七瀬が拾ったのは偶然じゃないんだ。あの日きっと七瀬さんが本を返しにくると思って置いてったんだよ〕


そうなんだ……でも何のために?


〔きっと拾ってくれると思ったんだ。それと柴ちゃんはお義兄さんで、協力してもらってたんだ、きっと届けに行くとおもうからって〕


鈴村君のお義兄さん!?全然しらなかった


だからあんな訳のわからない言い分でノートを押しつけてったのね


でもますますそこまでやる意味が分からない
鈴村君には好きな人がいるのに