店をでて、車の近くで目覚めた彼女は

一騒ぎして恐縮した。


俺の渡したストラップを嬉しそうに付けて、

「どうでしょう?」


て見せる彼女に

「可愛らしいです。」

と答えながら、

心の中で、『君がね!』と言っていた。


帰りの車内ずっと眠り続ける彼女。


そんな、あどけない顔して眠られたら襲いたくなっちゃうじゃん。


夢見てんのかなあ、

寝てるのにニコニコするってあるんだなあ。


「土方さん…」


え?起きてた?


いや、寝言か。

って俺夢に出てる?


道のわきに止めて

彼女の言葉に耳だてる、


「ひじかたさん、だいすき。」

は?

まだ2度しか会ってないけど、

夢の中に登場して告白されたわけ?


羨ましいな、夢の中の俺。


彼女の耳に囁いてやった

「俺も好きですよ。」

眠っているはずの彼女が

赤くなってにっこりした。


ホントに寝てるのかとちょっとドギマギした。