小さな幸せ

「メ-ルは読んだんです。

 すぐ返信すれば良かったんだけど、

 どうしようかって考えてるうちに、

 午後のプ-ル時間になっちゃって、

 で、子どもがふざけてプ-ルに落ちて、

 引っ張りあげた時水没しちゃって。」


わ~そうだったんだ。

良かった嫌われたんじゃなくって。


「時間とれなくて、

 やっと今日携帯買いに行ったんです。

 デ-タ-無事だったのが不幸中の幸い。


 でも、メ-ルも電話も通じなくて

 図々しいかと思ったんですが、

 ここで待たせて貰ったんです。」


「あの、でもあたし戻らないとか

 思わなかったんですか?」


「ご実家に電話入れたらまだ戻らないと言われたので、

 此処で待つことにしました。」


「もお、嫌われちゃったんだと思いました。

 この前いっぱい迷惑かけちゃったし、

 呆れられちゃったのかと

 謝らない内に、

 会えなくなっちゃったりするのかと

 凄い怖かったです。」