受付をしていると、

俺を知っている同級生達が集まってくる。


「惣君!わ、久しぶり。」


「惣かあ、変わらんな~!」


今日結婚する、


寺島由貴(てらしまよしき)と堀田桜花(ほったおうか)

は、中学の同級生だ。


由貴と桜花と忠司と俺とは小さい頃からの幼馴染で

いつでも一緒だった。


桜花とは、お互いに特別な思いを抱いていた。


その頃は、まだ恋と呼べるものではなかったけれど。


傍にいたなら恋に発展したであろうことは、


本人達はもとより、周りもそう思っていた。