小さな幸せ

月刊の連載に区切りがついて、

次回作まで、少しの間休めることになり、

次回作の打ち合わせに編集者が来ていた。

「先生、そろそろ東京に出てきませんか?

 それに、隔週誌の方や、別冊の方も考えてみませんか?」

「う~ん。引っ越しはちょっとめんどくさいなあ。」

「考えといてくださいね、あ、これファンレタ-です。」

どさっと置かれた、カラフルな手紙の中に、

やけに素朴な茶封筒の手紙。

差し出し人を見て驚いた。

高田Tから。