小さな幸せ

「何?まだやってるの?」

明日のお弁当の下ごしらえ

やっぱりちょっとはお出かけ気分味わいたいし。


「うん、もう終わり。」


「和実はいつもそこにいるな。」


惣が帰ってくるとすぐご飯の準備して

片付けて、朝の準備して、


「そういえばそうかも。」


「俺ちょっと寂しいかも。」


え、今惣が言ったの?


「新婚てもっと甘いものかと思ってたけど、

 和実はなんか家事に取られちゃってて、
 
 これで、子ども出て来たらもっと寂しいのかなあ。」


そうだよね、

あたしちゃんとしなくちゃってばっか思ってて

必要以上に掃除とかやりすぎかも。


「和実~っ。」


「かずみちゃあ~ん」


ソファーにスペ-ス作って待ってる惣。


もぉぉ~


ぱたぱたと駆けてってポスンと座った。


「よしよし。」


頭撫ぜられて、

う、嬉しいかも

犬かあたしは…でも絶対犬なら尻尾振ってる。