二人並んでカウンタ-に座る。


ラ-メン屋さんみたい?


「美味い?」


「っそんな見つめたら食べられないよ。」


「一口欲しいな。」


「好きなだけどうぞ。」


カップごと手渡そうとすると、

それを制止して戻してくる。


「違うよ、食べさせて?」


「えっと、」


「早く、伸びちゃう。」


あ~んっと口を開く惣さんに

おずおずと運ぶ、

つるっと入っていく口元を凝視してしまう。


「赤くなってる。」


クスッと笑う惣さん。


「もおぉ~、からかって。」


暫く私が食べている様子を

隣に座って嬉しそうに眺めている。


だから恥ずかしいって言ってるのに。