小さな幸せ

エレベ-タ-に乗って部屋に向かう。


「帰らないから。」


「あ、うんもう遅いしね。」


「暫く泊めてね。」


「え?」


「いいでしょ。」


「うぇぇ~~~???」


エレベ-タ-がついて

「と取りあえず部屋に行こう。」


惣さんはかなり動揺していたけど、

私の夜中の襲来をどう思っているのかな。

部屋に入ると、

ちょっと困った声で、

「和実、事情を判るように話して。」


ソファ-に座って隣に座れと座面をポンポンとたたいた。


「長くなるけど?」


「どんなに長くても。全部聞くから。」


「じゃあ、まず親戚関係から…」