「で、明日は・・・『前島先生!』」
そこには仁王立ちの顧問の前島と部員、30人位が集合していた。
「こらぁ!!オマエラどこに行ってたあああ!」
「すいませんでした。」
「・・すいません・・でした。」
「試合も近いんだ!オマエラも出るんだろ!一年のくせにたるんでいる!」
「「はい。」」
「出れない先輩はな、山ほどいるんだぞ!・・・・」
それから永遠と説教された。
ほとんど聞いちゃいない。
そもそも翼のせいでろくなことがない。
その度々には俺まで怒られる。
いい加減コイツも学習能力をつけたらどうだ。
「いいか!引っ張っていこーとなるエースがだな」
まだ続くのか・・・
と、ふと校舎を見る。
「綾瀬・・・」
確かあいつの名前は綾瀬だったような。
まあその内覚えるだろ。
彼女はそんな程度しか思わない。
あいつには二週間前に告白みたいなことを言われた。
対して喋ったこともないし、
ましてや好きになるなんてない。
なのに綾瀬はそれでもいいと
告白された次の日に改めて言われた。
何なんだろうか。
いきなり告白してきて
ふられたかと思うと
それでも好きでいる。
なんて。
勝手すぎたろ。
マジで意味がわかんねー。

