学校に着くと、何時もより20分も早く着いた。 教室に入っても、やっぱり斉藤君は居なかった…。 まぁ、朝練があるから居るわけないんだけどね…。 わかってはいても、何か寂しい…。 「あっ、響ちゃんみっけ♪」 「霜田さん……」 「霜田さんじゃなくて、真子って呼んで!」 「えっと…じゃあ…。 真子ちゃん…」 何か気恥ずかしいな…。 「ねぇ、響ちゃん…。 少し、お話しない?」 笑顔で真子ちゃんはそう言った。