斉藤君に腕をつかまれたあの後、私はすぐに家に帰り、自分の部屋にこもった。







やっぱだめだなぁ、私…。
腕つかまれたたけで、こんなにドキドキしてるなんて……。
これって期待していいのかな??







ふと、本棚に目をやるとアルバムが目に留まった。






悠…。






アルバムを手に取り、ページをめくる。






笑ってる、みんな……。







本当はね、気づいてた悠の気持ち…。
気づいてて嘘ついた。
でも悠も私の気持ち、気づいてて黙ってた。
そしてちゃんと知ってたんだね。

先輩の事も…

私の事も…

ありがとう、そして…

ごめんね。





本当はね、私も悠の事好きだったよ…




でも、もぅいいかな…。




人を〝愛して〟もいいかな…。