『俺、中村のことが好きだ!!』



「えっ!?」



「…………ちゃん!!……お姉ちゃん!!起きて、朝だよ!!」



「……夢……??」



「何言ってるの?早く、下降りてきてね♪」



そう言って、妹は笑顔で部屋から出ていった。



あれは、夢だったのかな?



それにしても私、最近斉藤君のことばっかり考えている気がする……



だめだ、私!!



私に、人を愛する権利なんてないんだから…―――



中村響は、人を愛することが出来ない……



いや、もう誰も愛したくないないのだ。